透過率測定モードについて


和梨用N-1αには、豊水梨によく発症する『蜜症』を判別する機能として「透過率測定モード」を標準で搭載していました。
この機能を使って、マンゴーに発症する『スポンジ果肉症』の判別もできるようになりました。
マンゴー『スポンジ果肉症』の判別について
スポンジ果肉症


本資料では、豊水梨の蜜症の検出について記載しております。
※同様の方法で、マンゴーのスポンジ果肉症の判別が可能

外見では蜜症か判別できない豊水梨のサンプルですが、

内部の一部に蜜症が確認できます。

多くの場合、一部の果皮から内部にかけて発症します。(全体的に発症する場合も)

サンプルではD付近が最も蜜症が進行していますが、N-1αではこのような蜜症を切らずに識別できます。
※芯部に発症する蜜症はN-1αの光が届かないため、感知できません。
N-1αでA,B,C,Dの4点の透過率を測定し、その値の違いによりD付近に蜜症の疑いがある事を切らずに判別でき、収穫前の識別にも利用できる可能性があります。
下のグラフはサンプル梨の透過率測定の結果です。

このように1つの梨の測定する部位で透過率の値が極端に大きくなる場合は、蜜症の可能性があります。(マンゴー「スポンジ果肉症」の部位も値は大きくなる。)
品種によりその数値は異なりますが、この透過率を使い、梨の未熟か適熟かの識別にも利用できる可能性があります。
※豊水梨の場合の透過率の値は概ね1~4程度で、未熟では小さく、熟度が進むと大きくなります。


2024年7月より、「透過率測定モード」は全てのN-1αに標準で搭載しております。
お手持ちのN-1に無償にて追加搭載できます。(送料のみお客様ご負担)
追加の際は当社までご連絡ください。

※透過率測定による果肉障害の判別は、疑わしい箇所とそうでない箇所を複数点測定する必要があり、他の箇所より極端に透過率の値が大きく変わる部分は果肉障害の疑いがあります。
※液晶表示器搭載の卓上測定用オプション装置(ND-1、ND-4)は透過率の表示に対応しておりません。

 

(補足)

透過率について

N-1αの測定ヘッドには、リング状の内側受光部と外側受光部の2つの受光部があり、ヘッド中心から出射した近赤外線の光は対象果実の中を散乱します。この散乱光を2つの受光部で測定しています。
透過率は2つの受光部で受けた光量の比(外側受光レベル/内側受光レベル)で、各受光回路の信号増幅度(ゲイン)を加味する必要があります。
つまり、透過率は正確には、
外側受光レベル×外側受光回路ゲイン/内側受光レベル×内側受光回路ゲインとなります。

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