なし用糖度計の使用に関する注意事項

和ナシ用です。洋ナシは研究中です。
幸水、豊水などの品種は皮もあまり厚くないので、計測しやすいのですが、新高、にっこりなど大型の品種では皮が厚いものが多いようです。 皮の厚い品種は光を透しにくいために誤差が大きくなります。
一例として、梨用検量線は未熟の場合マイナスの誤差、過熟の場合はプラスの誤差が出ます。
品種によってN-1の測定値が高めに出る場合と、低めに出る場合がありますので、あらかじめ品種ごとの傾向をご確認下さい。
以前調べた蜜症の新高では浸水部が半分にも及ぶような個体の場合正常部の12度に対して4度という異常値が出ました。
目視でわかりにくい軽症の場合でも数度は低く出ます。
浸水部が放射状に広がった場合は計測位置により異なる値が出ることになります。
正常な梨の場合は赤道部の全周での糖度の差は1.5度程度ですから3~4度以上の違いがあれば蜜症の疑いがあります。
豊水の部分的な蜜症の多くは、N-1で切らずに識別できることができます。
詳しくはこちら、梨(豊水)の蜜症の識別についてをご覧ください。
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